開園への思い

私たちの願い、それは「保護ペット、ゼロ」です。

「殺処分ゼロ」という言葉を耳にします、そもそも保護ペットが存在しなければ、殺処分ゼロという言葉も存在しないはずです。

30年以上前、家のペットが通っていた動物病院で「ペットを捨てないで」の張り紙を見て、ペットを捨てる人がいるのかと幼いながらショックで涙が溢れてきたのをよく覚えています。

そして平成が終わった現在でもペットを捨てる人が後を絶たないことの悔しさは計り知れないものです。

 

保護ペットには4種類あると考えています。
繁殖業者放棄、一般家庭放棄、野良繁殖、被災動物。

特に一般家庭放棄の多くは動物の生態や実態を把握せずに飼育し、飼えなくなり、相談場所もなく飼い主がペットを捨てるというパターンです。

 

私たちは保護ペットゼロを目指すためには、飼い主を「教育する場所」、飼い主が「いつでも相談できる場所」、飼い主と「一緒に考える場所」が必要だと考えています。

そこでは飼い主が「ペットと暮らすことの楽しさ」を深め、より命について考え、社会問題としての「殺処分」も身近に感じることができると考えるからです。

ペットと暮らす皆様にとってそのような場所になれるように、私たちも「飼い主様とその周囲の人間に寄り添うこと」「自身を研鑽し、それを楽しむこと」を継続していきたいと考えています。

正しい知識に自信を持ち、ペットと過ごす時間を楽しむ飼い主は、周囲の人間やそのペットを幸せにします。それが相乗効果を生み、ひいては世界に誇ることのできる独自の伴侶動物文化を形成していくと私たちは信じています。